虚弱体質の原因と治療
1)虚弱体質の症状
元気がない、疲れやすい、風邪をひき易く治りにくいなどです。
2)虚弱体質の原因
①脾虚-消化器系が弱い体質を脾虚証といいます。脾虚証の方は飲食物を消化・吸収・する力が弱いためにエネルギーがあまりなく、疲れやすくなっています。食欲が低下して食べられないことが原因で元気が不足している場合と、食べ過ぎで消化器が不調を起こしている場合があります。
②腎虚-虚弱体質の方は体力があまりなく、無理に頑張っていらっしゃる方も多く、オーバーワークになっているケースもあります。加齢により免疫力・修復力が低下している場合もあります。過労・老化によって起こる症状を腎虚といいます。
③肺虚-風邪をひき易く、なかなか治りにくい体質です。扁桃炎・副鼻腔炎など病巣感染が存在する場合もあります。
3)虚弱体質の治療
①脾虚-脾(消化器)の働きを高める目的で、地機・脾兪・足三里などの経穴へ治療を行ないます。
②腎虚-腎の働きを高める目的で、腎兪・照海・関元などの経穴へ治療を行ないます。
③肺虚-風邪の予防・風邪をひいている場合は風邪を抜く・病巣感染の治療などを行ないます。風池・ 風門・孔最などの経穴へ治療を行ないます。